現在の市場において、同社を語る上で欠かせないのが「伝統的繊維メーカーからの脱却」というキーワードだ。長年培ってきた高分子技術とフィルム加工技術を応用し、同社は数年前から高粗利な高機能材料や医療事業へのシフトを本格化させてきた。この事業変革が結実し始めたことで、投資家の評価は一変。かつてのような低PBR(株価資産倍率)に甘んじる企業からの脱皮が明確になりつつある。
特に注目すべきは、収益性の急激な改善である。薄利多売になりがちなアパレル単体の依存度を下げる一方で、医療機器やエレクトロニクス関連部材などの高収益部門が業績の柱として頭角を現してきた。株価もこの変化を敏感に織り込み始めており、単なる景気循環株としてではなく、構造改革によって利益率を高める成長株としての側面が強まっている。積極的な自己株式買いや増配姿勢も相まって、株価の底値切り上げが続く展開が見られる。