子供の風邪と一口に言っても、原因となる病原体は多岐にわたります。代表的なウイルスの特徴と潜伏期間を把握しておくことは、早期の隔離や初動対応において極めて重要です。
特に親を苦しめる代表格がRSウイルスです。乳幼児では細気管支炎を引き起こすことで知られますが、大人が感染すると激しい咳や喘鳴、長引く副鼻腔炎を伴います。潜伏期間は約4〜6日で、子供の熱が下がった頃に親が激しく咳き込み始めるケースが典型例です。
また、「プール熱」や「はやり目」の原因となるアデノウイルスは、感染力が極めて強く、アルコール消毒が効きにくい難敵です。潜伏期間は約5〜7日とやや長めで、大人が罹患すると40度近い高熱が4〜5日続き、強烈な咽頭痛や結膜炎に襲われます。さらに、冬場に猛威を振るうヒトメタニューモウイルスやライノウイルスも、大人に対して頑固な咳や強い倦怠感をもたらす原因となります。