Q1:ことわざと慣用句で、同じ言葉が両方に分類される例外はありますか?
A1:厳密な学術分類上は分かれますが、「豚に真珠」や「猫に小判」のように、教訓性(ことわざ要素)と連語としての修飾機能(慣用句要素)を併せ持つ表現は、編纂元の辞書や教科書によって分類が跨ぐケースがあります。試験等では「文として完結しているか」を主眼に置いて判定するのが一般的です。
Q2:「油を売る」の語源は何ですか?なぜサボる意味になったのですか?
A2:江戸時代の油商人が髪結い油などを枡から容器に注ぐ際、粘り気があるため落ちきるまでに時間がかかり、その間にお客と長話をして時間を潰していた様子に由来します。教訓ではなく情景から生まれた言葉であるため、正真正銘の「慣用句」です。
Q3:故事成語の「矛盾」は、ことわざや慣用句とは呼べないのですか?
A3:呼ぶことができます。「矛盾」は中国の古典『韓非子』の故事(どんな盾も突き通す矛と、どんな矛も防ぐ盾を売る商人の話)に由来するため出自は「故事成語」ですが、「つじつまが合わないこと」を戒める「ことわざ」としての性質や、名詞として状態を示す語彙としての性質を同時に持ち合わせています。