ネット上のレシピ掲示板やSNSでは、「ご飯に油を入れて炊くとギトギトして胃もたれするのではないか」という懸念の声が散見されます。しかし、これは添加量の比率と乳化作用に対する誤解から生じています。
米2合(約300g・炊き上がり約660g)に対して小さじ1(約4g)の油を投入した場合、米1粒あたりに付着する油脂量は極めて微量です。炊飯時の激しい対流熱によって油分は微細な粒子へと分散し、デンプンの表面に均一な分子膜を形成します。直接油を塗るのとは根本的に異なり、油っこさを感じることは一切ありません。
むしろ、適量の植物油は米の粘りを適度に解きほぐし、口の中でハラリとほどけるプロの握り加減を自動的に作り出してくれます。オイルコーティングを恐れずに規定量を守ることが、パサつき防止への最短ルートです。