使い捨てカメラで最も多い失敗は「現像してみたら画面が真っ暗で何も写っていなかった」という光量不足トラブルです。レンズ付きフィルムは絞り(F値)とシャッタースピードがほぼ固定されているため、露出のコントロールはフラッシュの有無にかかっています。
Kodak FunSaverの基本的な操作手順は極めてシンプルですが、確実に写すための作法が存在します。
- フィルムの巻き上げ:本体背面の巻き上げダイヤルを右方向に「カチッ」と止まるまでしっかり回します。
- フラッシュのチャージ:本体前面にあるフラッシュボタンを上方向に押し込みます。数秒〜十数秒待つと、本体上部の赤いパイロットランプが点灯し、発光準備が完了します。
- 構図決定と撮影:ファインダーを覗き、被写体との距離が1.2m〜3m程度であることを確認してシャッターボタンを押し込みます。
実際の作例分析から導き出される鉄則は、「屋外の快晴時以外は、室内・日陰・夕暮れ問わずすべてフラッシュを焚く」ということです。人間の目は暗さに順応するため室内でも明るく感じますが、フィルムの受光能力にとっては圧倒的な光量不足となります。フラッシュ光が直接被写体に当たることで、被写体がくっきりと浮かび上がり、背景が自然に落ちるという、フィルム特有の味のあるコントラストが完成します。