ホテルのすぐ目と鼻の先に位置するテーマパーク内で、ひと際強い存在感を放っているのが「木製コースター ジュピター」だ。アメリカの高名なコースター設計士であるカーティス・サマーズによって手がけられたこの傑作は、6万本もの木材が組み上げられた木造ならではの独特な揺れと、きしみ音がもたらす圧倒的なスリルで知られる。
木々の隙間を縫うように疾走する猛烈なスピード感は、半世紀近く経った今なお色あせることがない。日中はパークで風を切りながら大絶叫し、夕暮れ時には静かなホテルへと戻って温かい湯に身を沈める。この極端とも言える「動」と「静」のコントラストこそが、訪問者の心を捉えて離さない最大の魅力である。