ごま油は体に悪いのか?噂の真相と食べ過ぎのリスク・適量を徹底検証の真相について、最新情報を取りまとめてご紹介します。

ごま油の健康効果を語る上で欠かせないのが、ごま特有の微量栄養素「ゴマリグナン」です。その代表格であるセサミンやセサモリン、加熱によって生じるセサミノールには、ビタミンEを凌駕する強力な活性酸素除去能力が備わっています。

一般的な植物性ポリフェノールは胃や小腸で吸収・分解されてしまいがちですが、セサミンの最大の特徴は「小腸で吸収された後、門脈を通って肝臓に直接到達し、肝臓内で強力な抗酸化力を発揮する」という点です。体内の解毒工場である肝臓は活性酸素が発生しやすい臓器ですが、セサミンはピンポイントでその酸化ストレスをブロックします。

近年ブームとなった「毎日スプーン一杯のごま油健康法」は、このセサミンの抗酸化作用や腸内潤滑による便秘改善を狙ったものです。しかし、実践にあたってはスプーンのサイズ定義が極めて重要です。

臨床栄養学の観点から導き出される推奨量は、1日あたり「小さじ1杯(約4g=約37kcal)」から「大さじ1杯(約12g=約110kcal)」までです。普段の調理用油をごま油に置き換える形であれば問題ありませんが、通常の食事に加えてスプーン一杯の油を「プラスオン」する場合は、他の間食や調理油を削る引き算の意識が欠かせません。