今大会のハイライトであるタイトルマッチは、まさに意地とプライドが激突する惨烈な戦いとなった。かつて超RIZINやRIZIN.45で歴史的な激闘を繰り広げてきた主役たちが、再びこの大舞台で交差したからだ。世界の第一線で戦い続けてきた堀口恭司が魅せた圧倒的なゲームコントロール力と、変幻自在のステップは今なお健在。相手の攻撃を紙一重でかわしながら的確にポイントを重ねる姿は、圧巻というほかない。
一方で、格闘技界のカリスマとしてシーンを牽引してきた朝倉未来の動向や、SNSを巻き込んだ過激な言動で常に渦中の人であり続ける平本蓮の存在も、大会全体のテンションを極限まで押し上げていた。王者という重圧に打ち勝ち、ベルトを腰に巻いた勝者が感極まった表情を見せる傍ら、敗者は深く頭を垂れてリングを去る。栄光と挫折が残酷なまでにコントラストを描く瞬間だった。