ネット上に氾濫するデマや不安を煽るフェイク動画は、有事の際の適切な判断を著しく狂わせる。私たちが頼るべきは、SNSの不確かなつぶやきではなく、防災科学技術研究所の高精度な地震計ネットワークと気象庁が連動して発信する「緊急地震速報」だ。
P波(初期微動)を即座に検知して主要動(S波)が到達する前の数秒から数十秒を稼ぐこのシステムは、初動の生死を分ける防壁となる。不確定な予言に一喜一憂するエネルギーを、警報が鳴った瞬間に「まず低く、頭を守り、動かない」という身体的反射を身につけるトレーニングへと振り向けるべきだ。