古代ローマ人役という異色の設定で大ヒットを記録した映画『テルマエ・ロマエ』は、濃い顔立ちの持つ潜在的なポテンシャルを証明した歴史的ポップカルチャーとなった。真面目に滑稽な状況を演じることで生まれる独特のギャップは、良質なコメディ映画のスパイスとして世界中の観客を魅了したのだ。
いわゆる「ソース顔」と呼ばれる濃密なルックスは、現代のグローバル配信時代においてさらに強力な武器へと変化を遂げている。Netflixをはじめとする世界規模の映像プラットフォームでは、言語や文化の壁を瞬時に超える視覚的インパクトが求められる。言葉に頼らずとも感情の機微を伝えるその目力は、世界市場で戦う日本のコンテンツにとって欠かせない力となっている。