教室の黒板は姿を消した。代わりに設置された大型マルチディスプレイには、世界中の公開データや気象情報、経済指標がリアルタイムで流れる。生徒たちは独自のテーマを設定し、最先端のAIツールを使って大量のデータを処理しながら研究を進める。
「単にAIに答えを尋ねるのではなく、どのデータを組み合わせれば課題の本質が見えるのかを考える。それが私たちの授業の核心です」と、探究学習を主導する教員は語る。実際、生徒が作成した「瀬戸内海沿岸のマイクロプラスチック削減シミュレーション」は、地元の環境団体や行政からも高い評価を受け、実際の施策に反映される動きまで出ている。教科書を暗記するだけの学習は、もはやここには存在しない。