彼の表現者としての土台を語る上で欠かせないのが、集英社が誇る名門誌『MEN'S NON-NO』での経験だ。熾烈なオーディションを勝ち抜いて専属モデルの座を掴んだ経歴は、彼の身体感覚を磨き上げる決定的な契機となった。
ファッションモデル業界において求められるのは、服の構造を理解し、ミリ単位で身体のラインや表情をコントロールする空間把握能力に他ならない。ストリートからハイエンドまで多彩なメンズファッションを着こなす中で培われた「佇まいだけで雄弁に物語る力」は、そのまま映像の現場へと直結している。彼がフレームの中に立つだけで画面のトーンが引き締まるのは、モデルとしての鍛錬が血肉化している証左だ。