ボクシング界でいま最も激しい議論を呼んでいるのが、スーパーバンタム級での王座防衛戦を継続するのか、それともフェザー級への転向を決断するのかという選択です。
井上自身はこれまで「無理な階級アップはしない。体が完全にスーパーバンタム級にフィットし、自然とパワーアップした段階で次へ進む」と慎重な姿勢を一貫して崩していません。しかし、スーパーバンタム級の主要ランカーを次々とキャンバスに沈めてきた現状、適正階級における「倒すべき相手」が急速に減少しつつあるのも事実です。
フェザー級(57.15kg)へ進出すれば、体格で上回る王者たちとの骨肉の争いが待ち受けています。WBC・WBA・IBF・WBOのフェザー級チャンピオン勢はリーチとパワーを兼ね備えた実力者揃いであり、井上にとってもキャリア最大のフィジカル的挑戦となります。陣営は「2026年内にスーパーバンタム級の防衛記録を伸ばし、万全のコンディションを整えてフェザー級のベルトを狙う」という段階的なロードマップを描いていると目されています。