かつて私たちがテレビ画面を通して見ていた前田敦子は、あどけなさが残る丸顔と、どこか守ってあげたくなるような素朴な表情が魅力だった。しかし、現在の彼女にその「少女の面影」を求めるのは野暮というものだろう。
スクリーンや舞台で見せる現在の彼女の表情は、非常にシャープで引き締まっている。役作りに合わせた徹底的な自己管理と、数々の修羅場をくぐり抜けてきた自信が、顔つきそのものを変えたのだ。ふとした瞬間に見せる冷徹な眼差しや、哀愁を帯びた微笑みは、かつてのアイドル時代には見られなかった「表現者」としての深みを感じさせる。