日本が世界と対峙する上で、常に立ちはだかるのが「高さ」のハンデだ。2メートル級の選手が並ぶ欧米勢に対し、日本は平均身長で10センチ以上のディスアドバンテージを抱える。これを克服するために導入されたのが、バックアタックを囮にした変則的なクイック攻撃である。
単に速いトスを回すのではない。セッターとアタッカーの呼吸を極限まで合わせ、相手ブロッカーの視線を散らす「立体的な揺さぶり」だ。この戦術が機能し始めたことで、強豪国も日本の攻撃パターンを読み切れず、ディフェンス陣形を崩す場面が確実に増えてきている。