グアムは、西太平洋における米軍の「槍」であり「盾」でもある。アンダーセン空軍基地にはB-52やB-1Bといった戦略爆撃機が展開し、アプラ港は原子力潜水艦の重要拠点だ。ここが機能不全に陥れば、台湾有事や朝鮮半島有事における米国の介入能力は致命的に低下する。
米国防総省はかねてより、グアムを全方位の脅威から守る「グアム統合防衛システム(GDS)」の構築を急いできた。イージス・アショアの地上配備や、最新鋭のTHAAD(高高度防衛ミサイル)、パトリオット(PAC-3)を組み合わせた360度カバーの防空網だ。しかし、今回の実験は、その網の目をすり抜ける技術がすでに完成しつつあることを示唆している。