事件が起きた直後の過熱報道が過ぎ去れば、世間の関心は急速に薄れていく。だが、報道ジャーナリズムの真価が問われるのは、まさにその「忘れ去られた時間」においてである。捜査関係者への地道な夜討ち朝駆け、遺族の消えない悲嘆の記録、そして逃亡犯が残した痕跡の徹底的な現地取材。それらを積み重ねることでしか、真実の輪郭は見えてこない。
メディアが事件を繰り返し報じ続けることは、逃亡者に対する心理的包囲を維持し続けることと同義だ。潜伏先で新聞をめくり、テレビやネットニュースを目にするたび、逃亡者は自らの過去に追いつめられる。風化という名の逃げ道を塞ぎ、司法の場へ引きずり出すための社会的圧力として、ジャーナリズムはこれからも冷徹に言葉を紡ぎ続けなければならない。 (出典: 指名 手配(Yahoo!ニュース))
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