キャラクターたちの人気が画面の中だけに留まらないことは、愛知県長久手市の「ジブリパーク」に足を運べば瞬時に理解できます。全面開業を経て賑わいが定着した現地において、オフィシャルショップの熱気はまさにファン心理の縮図です。
現地を取材した流通関係者や来園者の証言によると、ジブリパーク限定グッズ最新動向において真っ先に完売を記録するのは、大トトロの大型ぬいぐるみだけではありません。「ジブリの大倉庫」内のショップ「冒険飛行団」で早朝から長蛇の列を作るのは、手のひらに収まるサイズのマスコットや、劇中の食事シーンを再現したカトラリー類です。特に『千と千尋の神隠し』の坊ネズミが刺繍された巾着や、カルシファーの顔がそのままフライパンになった調理器具は、入荷と同時に棚から姿を消す現象が続いています。
来園した20代の女性会社員は、取材に対して次のように胸の内を明かしています。
「仕事で疲れたとき、デスクにちょこんと座る坊ネズミの指人形を見ると、張り詰めた気持ちがすっと解けるんです。完璧に可愛い作られたアイドルではなく、どこか間が抜けていて、一生懸命に生きていた映画のワンシーンが蘇るからこそ、手元に置いておきたくなります」
SNS上のコミュニティ(InstagramやX)でも、こうした「小さなキャラクターを日常の風景に溶け込ませる」投稿が急増しています。日常の食卓にとなりのトトロ小トトロの置物を添えたり、旅行先でマスコットの写真を撮影したりする文化は、ファンにとって彼らが「鑑賞物」ではなく「人生の同居人」として受容されている実態を雄弁に物語っています。
さらに映像面では、『崖の上のポニョ』における崖の上のポニョ可愛いシーンの数々が、TikTokなどの縦型動画プラットフォームで世界的なバイラル現象を起こしました。人間の姿になりたてのポニョが、宗介の家で出されたハムを熱々のラーメンから素手で奪い取って頬張る描写や、眠気に耐えきれず船の上で目をトロンとさせる一連のアニメーションは、言葉の壁を越えて「生き物の衝動的な愛らしさ」として絶賛を浴びています。