「住み込み」と聞くと、終日拘束されているような印象を受けるかもしれない。だが、実際の業務とプライベートの切り分けはどのように行われているのだろうか。駐在所に勤務する警察官の一日は、朝の通学路での安全指導や立番(たちばん)から始まる。その後、管内の巡回連絡や落とし物の処理、事故や事件への一次対応、さらには高齢者宅への訪問活動など、多岐にわたる多忙なスケジュールをこなしていく。
知られざる業務として特に重要なのが「巡回連絡」だ。担当区域の全世帯を定期的に訪れ、家族構成や緊急連絡先を確認しつつ、防犯上の相談や地域の困りごとに耳を傾ける。単に事件が起きてから動くのではなく、日常的な会話を通じて危険の芽を摘み取る。こうした泥臭くも温かな活動こそが、駐在所警察官ならではの真骨頂と言える。