夏場になると、涼を求めて水遊びに訪れる家族連れや若者で賑わう菅生の滝ですが、現地には決して侮ってはならない危険ポイントが存在します。特に警戒すべきなのが滝壺への飛び込み行為です。
一の滝の滝壺は一見すると穏やかに見えますが、激しい水流によって複雑な巻き込み(アンダーカレント)が発生しています。さらに、水底には目視できない巨岩が沈んでおり、飛び込んだ際に頭部や頸椎を強打するリスクが極めて高い構造です。過去の事故検証でも、急激な水温低下による筋肉の硬直(ショック状態)や、底知れぬ水圧によって浮上できなくなったケースが指摘されています。
また、遊歩道から滝壺周辺に至る岩場には濃い苔が生育しており、濡れた足元は非常に滑りやすくなっています。サンダルやヒールでの散策は転落・骨折の原因となり、救急隊の侵入も時間を要する難所です。北九州市や地元消防署も注意喚起を行っており、滝壺の深部への侵入や高所からのダイブは厳禁となっています。