ボックス呼吸法の導入に特別な道具や場所は必要ありません。椅子に座った状態でも、立ったままでも即座に実践できます。東信こころの相談室などの心理支援の専門機関でも、以下の4ステップによる基本手順が推奨されています。
【実践前の準備姿勢】
背筋を自然に伸ばし、肩の力を抜きます。足の裏を床にしっかりつけ、手は太ももの上に軽く置きます。肺の中にある空気を一度「ふーっ」と完全に吐ききってからスタートします。
- ステップ1(吸入・4秒):鼻からゆっくりと息を吸い込み、胸だけでなくお腹の底まで空気を満たしていきます。心の中で「1・2・3・4」と静かにカウントします。
- ステップ2(保持・4秒):肺が空気で満たされた状態のまま、息をピタリと止めます。喉を締め付けるのではなく、横隔膜を固定するイメージで4秒間キープします。
- ステップ3(呼気・4秒):口または鼻から、均等なスピードで細く長く息を吐き出します。4秒かけて完全に肺を空にします。
- ステップ4(保持・4秒):息を完全に吐ききった空っぽの状態で、再び息を4秒間止めます。焦らず肺が静止している感覚を味わいます。
この1サイクル(計16秒)を4〜5回連続して行う(合計約1〜2分)だけで、過剰な興奮が静まり、頭の中の霧が晴れるような感覚を得ることができます。