なぜこれほどまでに特定の短編作品やエピソードが時代を超えて語り継がれるのか。それは単なるギャグアニメの枠に収まらない、キャラクター同士の強烈な感情のぶつかり合いがあるからにほかならない。
いつもはいじめられ役のように見えながらも、土壇場で圧倒的な機転を見せるジェリー。一方、何度やられても懲りずに立ち向かってくるタフなトム。二人の不可解で愛くるしい宿敵関係は、コミカルでありながらどこか人間臭いドラマを感じさせる。ファンが熱狂するのは、単なる物理的なドタバタ劇ではなく、緻密に構成された仕返しのアクションそのものなのだ。