発汗障害の原因は多岐にわたるが、最も一般的かつ身近な要因として挙げられるのが自律神経の乱れである。発汗をコントロールしている交感神経は、精神的ストレスや睡眠不足、偏った食生活などによって容易に機能不全に陥る。
とりわけ、エアコンが完備された室内に終日こもりきりとなる現代の生活環境は、汗腺そのものを「休眠状態」へと追い込んでいる。人間は環境に適応する生き物であり、汗をかく必要のない環境に長く浸かっていると、汗腺の能動的な機能が急速に低下する。また、過度なダイエットによる栄養失調や、脱水症状を恐れるあまり水分摂取量を制限してしまう誤った行動も、発汗機能を低下させる大きな要因となっている。