ジャーマニーとはどこの国?日本が「ドイツ」と呼ぶ歴史の真相に迫る

ジャーマニーとはどこの国?日本が「ドイツ」と呼ぶ歴史の真相に迫る

ジャーマニーとはどこの国?日本が「ドイツ」と呼ぶ歴史の真相に迫るとはどんな影響があるのか? 主要なファクトを整理してお届けします。

実は、ドイツという国ほど「世界各国で全く異なる名前で呼ばれている国」は他に類を見ません。日本の呼称が特殊なのではなく、世界中でそれぞれの歴史的接点に基づいた異なる名称が使われています。主要言語におけるドイツの呼称と語源的ルーツを比較したデータが以下となります。

言語・主要国呼称・表記語源・ルーツの分類歴史的背景・命名の理由ドイツ語(自国)Deutschland
(ドイチュラント)古高ドイツ語「diutisc」
(民衆の言葉)教会ラテン語に対し、庶民が日常的に話す「民衆の言語」を語源とする自称。英語Germany
(ジャーマニー)ラテン語「Germania」
(ゲルマニア)カエサルの『ガリア戦記』に記されたライン川東岸の部族・地域名が英語化。日本語ドイツ
(独逸)オランダ語「Duits」
(ドイチュと同根)江戸時代に出島のオランダ通詞が音訳し、蘭学や明治の法制度受容を通じて定着。フランス語・スペイン語Allemagne(仏)
Alemania(西)ゲルマン部族「Alamanni」
(アレマン族)古代末期から国境を接し、最も激しく衝突・接触した最寄りの部族名を採用。ロシア語・ポーランド語Германия(国名)
Niemcy(ポーランド)スラヴ祖語「*němьcь」
(言葉が通じない人)スラヴ語を話さず意思疎通ができなかった「口のきけない異邦人」を意味する言葉に由来。

このように並べると、ドイツの呼び名は大きく分けて「自国呼称系(ドイチュ)」「ラテン語系(ゲルマン)」「隣接部族系(アレマン)」「意思疎通不能系(ネメツ)」という4つのまったく異なる起源を持っていることがわかります。日本が採用した「ドイツ」という呼び名は、英語圏の「ジャーマニー」とは異なるものの、本国ドイツが名乗る「ドイチュラント」の語源的ルーツに最も忠実な系統に属しているのです。

小林 直樹
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小林 直樹

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