7年間にわたり鉄壁のルーティンとして君臨した朝カレーですが、2008年頃を境にイチロー氏の食卓から姿を消すことになります。ファンの間でも大きな話題となった「朝カレーをやめた理由」とは何だったのでしょうか。
その真相は、「ある日突然、身体がカレーを受け付けなくなったから」という極めて自然な感覚の変化でした。どれほど完璧なルーティンであっても、年齢を重ねるにつれて基礎代謝や胃腸の消化能力は移り変わります。「決めたルールに身体を無理やり合わせるのではなく、身体が発する微細なシグナルに食事を合わせる」という柔軟性こそが、イチロー氏の真骨頂でした。
朝カレーを卒業したイチロー氏が次に選んだのは、「そうめん」や「食パン」でした。夏場に限らず温かいだしや冷たいつゆでサラリと食べられるそうめんや、トーストに弓子夫人特製のハンバーグパティを挟んだ軽食など、より胃腸への負担が少なく素早くエネルギーに変わる炭水化物へとシフトしていったのです。