しかし、課題がすべて解決したわけではありません。地球規模の気候変動による夏季の水温上昇や、ゲリラ豪雨による河川の氾濫は、冷水と安定した川底を好むカジカにとって死活問題です。せっかく回復した生態系が、一度の異常気象で壊滅するリスクを常に孕んでいます。
また、カジカを獲るための伝統的な「ゴリ漁(カジカの地方名)」の担い手不足も深刻です。川底の石を叩いて音で追い込む伝統技法は、地域の無形文化財とも言えるもの。技術の継承と環境保全のバランスをどう取るか、2026年の今、持続可能な漁業のあり方が問われています。