後脛骨筋腱炎のテーピング術!内くるぶしの痛みを劇的に防ぐ巻き方

後脛骨筋腱炎のテーピング術!内くるぶしの痛みを劇的に防ぐ巻き方

後脛骨筋腱炎のテーピング術!内くるぶしの痛みを劇的に防ぐ巻き方に関する深掘り解説を丁寧に解説いたします。

後脛骨筋は、ふくらはぎの深層(脛骨の後ろ側)から始まり、内くるぶしの骨のすぐ後ろを滑車のように回り込んで、足裏の舟状骨や立方骨、中足骨へと付着している非常に長い筋肉です。この筋肉と腱の最大の役割は、歩行や着地時に足裏の「内側縦アーチ(土踏まず)」を持ち上げ、衝撃を吸収することにあります。

後脛骨筋腱炎における内くるぶしの痛みの原因は、着地時の「オーバープロネーション(過回内:かかとが外側に傾き、土踏まずが過度に潰れる現象)」によって、腱が内くるぶしの骨と強く擦れ合い、過剰に引き伸ばされる牽引ストレスにあります。特に月間走行距離が急増したランナーや、足底のアーチが低下している扁平足傾向の人は、1歩ごとに数十キロもの衝撃がこの細い腱に集中し、微細な断裂と急性炎症を繰り返してしまうのです。

足病医学および整形外科学では、この病態の進行度を後脛骨筋機能不全(PTTD)の重症度ステージとして以下のように分類しています。自身がどの段階にあるかを正確に把握することが、回復への第一歩となります。

  • ステージI(腱炎期):腱の長さは保たれており、内くるぶし後方から下部に腫れや圧痛がある。アーチの低下はまだ見られず、つま先立ち(シングルヒールレイズ)が可能。テーピングと保存療法で最も速やかに治癒する段階。
  • ステージII(腱機能不全・柔軟性扁平足期):腱が伸びて機能が低下し、明確な土踏まずの低下(扁平足)が発生する。後ろから足を見た際、外側の足指が多く見える「Too many toes sign」が出現。まだ手で戻せばアーチの形が戻る柔軟性がある状態。
  • ステージIII(固定性扁平足期):アーチの平坦化が固定化し、関節が変形して手で動かしても元の形に戻らない。外くるぶし側にも衝突痛(インピンジメント)が生じる。
  • ステージIV(距腿関節変形期):足関節全体に傾きと変形が及び、重度の関節症を併発している状態。

内くるぶし下にズキズキとした歩行時痛や立ち上がり時の痛みを感じている段階(ステージI〜II初期)で適切なアーチサポートを行わないと、腱の変性が不可逆的に進行してしまいます。早期のテーピング介入が叫ばれる理由はここにあります。

山田 真由
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山田 真由

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