番組の歴史を語る上で絶対に外せない存在が、初代メインMCとして約20年にわたり番組を牽引した寿一実(ことぶき かずみ)さんです。吉本新喜劇で活躍した確かな話術と、どこか親戚のおじさんのような人懐っこい温かさで、長崎の茶の間に愛され続けました。
寿一実さんが『ひるじげドン』を離れた背景、いわゆるMC交代の理由については、健康面の配慮や新喜劇九州支部の活動、そして番組開局20年・25年という節目を見据えた「世代交代の決断」が関係者証言でも一致しています。地方情報番組において、初代MCが長年君臨した後に生じる求心力の低下リスクを避けるため、番組側と寿さん双方が納得した上での前向きなバトンタッチでした。2026年5月に寿さんが逝去された際には、長崎県内のみならず九州全域から哀悼の声が寄せられ、番組内でも寿さんが遺した「現場を愛し、県民を愛する姿勢」が改めて深く讃えられました。
寿さん以外にも、山口清香さん、白井英樹さん、下平ヒロシさんなど、数々のタレントやアナウンサーが歴代MC・リポーターとしてスタジオを彩ってきました。彼らが築き上げた「飾らない日常感」こそが、番組のアイデンティティとして今も息づいています。