ひろゆき氏のパロディが単なる一発ネタにとどまらず、一つのエンターテインメント領域として確立された背景には、対象を極限まで研究し尽くした表現者たちの存在があります。その筆頭格として誰もが認めるのが、お笑い芸人のガリベンズ矢野です。
フジテレビ系『ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』や日本テレビ系『しゃべくり007』などで披露されたガリベンズ矢野の模写は、単なる声真似の領域を遥かに凌駕しています。思考する際の一瞬の上目遣い、肩をすくめる細かな筋肉の動き、早口でありながら母音をわずかに引きずる独特のイントネーションなど、ミリ単位の観察眼に基づいたクオリティは視聴者のみならず業界内でも「もはや本人以上に本人らしい」と絶賛を浴びました。
一方、ネット動画の文脈において絶大な支持を集めたのが西村ひろゆかないです。本家ひろゆき氏の配信画面を忠実に再現した画角、黄色いパーカーやTシャツのスタイリングを模しつつ、「ひろゆきっぽく論破しようとするものの、最終的に情に流されたりポンコツな回答をしてしまう」という絶妙なストーリー性を持たせた動画で一躍人気クリエイターの座を確立しました。