幼い頃に両親が離婚し、当初は祖父母のもとで育った横山裕。だが、母親の再婚をきっかけに義父と同居を始めると、過酷な現実が少年を待ち受けていた。義父との間に生じた複雑な溝、そして崩壊寸前の家庭生活。やがて経済的にも追い詰められ、食卓に十分な食べ物すら並ばない極貧時代へと突入する。
電気やガスが止められることも珍しくなかったという惨状。しかし、彼を何より苦しめたのは貧しさそのものよりも、幼い弟たちを守らなければならないという重圧だった。周囲の手を借りながらも、自らの力で家族を支えようと孤軍奮闘した日々の記憶は、今も彼の生き方の根底に強く刻まれている。