健康志向やロカボ(適正糖質)ブームの中で、SNS等を中心に散見される「ダイエット中のスイーツ神話」には、いくつかの重大な誤解が含まれています。専門的な視点からその盲点を検証します。
誤解1:「和菓子ならいくら食べても太らない」という錯覚
脂質が極小であることは紛れもない利点ですが、和菓子の主成分は炭水化物(ブドウ糖・果糖)です。特に空腹時にいきなり糖質の塊である大福や羊羹を摂取すると、インスリンが大量分泌され、余剰な糖質が中性脂肪へと変換されます。「脂質制限ダイエット(ローファット)」には極めて適していますが、「糖質制限ダイエット(ケトジェニック)」の観点からは最も避けるべき食品の一つとなります。
誤解2:「洋菓子=すべて高GIで不健康」という先入観
洋菓子は脂質とたんぱく質を多く含むため、胃の中での消化吸収スピードが緩やかになり、純粋な砂糖水や単一糖質に比べて食後血糖値の上昇(GI値)が緩やかになる場合があります。また、ハイカカオチョコレートやナッツ類を主原料とした洋菓子は、良質な不飽和脂肪酸や食物繊維を含んでおり、適量であれば糖質の吸収を穏やかにするメリットを持ち合わせています。