シリーズを初期から見返すと、奇妙な事実に気づく。実はラベンダー役を演じた俳優は3人存在するのだ。第2作『秘密の部屋』ではキャスリーン・コーリー、第3作『アズカバンの囚人』ではジェニファー・スミスという黒人女優たちがエキストラ的にキャスティングされていた。
ところが、キャラクターがセリフを持つ主要な役割に浮上した第6作で、ワーナー・ブラザースは白人女優のジェシー・ケイヴを起用した。当時、映画業界や熱心なコミュニティの間で「重要な役になった途端に白人キャストへ変更されたのではないか」というキャスティングの公正性を問う激しい議論が巻き起こった。制作側はオーディションによる純粋な選考結果だと説明したが、現代の視点からもハリウッドの多様性の歴史を語る上で欠かせない転換点として語り継がれている。