はま寿司の快進撃の背景には、親会社である株式会社ゼンショーホールディングスの強固なマス・マーチャンダイジング(MMD)システムが存在する。創業者でありグループを率いる小川賢太郎氏が長年磨き上げてきた「原材料の調達から製造・加工、物流、販売までを一気通貫で手掛ける」ビジネスモデルが、テイクアウト事業でも圧倒的な強みを発揮している。
世界中から直接仕入れる高品質なマグロやサーモンを、自前のコールドチェーンで一切鮮度を落とさずに各店舗へ届ける。この巨大なインフラ基盤があるからこそ、持ち帰り専用の容器や醤油、ワサビの個包装に至るまで妥協のない品質を保ちながら、競合を圧倒するプライシングを実現できる。単なる飲食店のテイクアウトではなく、巨大フードテック企業が緻密に計算したサプライチェーンの結晶なのだ。