表向きは個人の困窮や自発的な行為に見える路上売春だが、その深層には巧妙に張り巡らされた組織的ネットワークが存在する。独自取材で浮き彫りになったのは、スカウトグループや裏社会の人間が介在する組織的なマネタイズ構造だ。
摘発を免れるため、手口は極めて狡猾になっている。直接的な金銭のやり取りは路上で行わず、SNSの指定アカウントや暗号資産アプリを介して事前決済を行わせるケースが激増。現場に立つ女性は、ただ「指定された場所で待機しているだけ」を装う。さらに、周辺には常に「見張り役」が配置され、不審な車両や捜査員の動向を瞬時にインカムで共有するシステムが構築されている。
彼女たちが手にする現金の大部分は、ホストクラブの法外な売掛金や悪質スカウトへの「紹介料」、あるいは違法アジトの利用料として吸い上げられていく。自らの意志で立っているように見えて、実態は幾重にも張り巡らされた搾取の鎖に縛り付けられているケースが後を絶たない。現場を仕切る組織は、捜査の手が伸びれば即座に拠点を移し、トカゲの尻尾切りを繰り返している。