教育心理学や受験行動論の知見から見ると、難関大受験生には「難しい参考書を机に置いているだけで安心する」というサンクコスト効果や自己効力感の錯覚が生じやすいことが分かっています。合格可能性を最大化するために、感情を排した客観的な判断基準を提示します。
本書を手に取るべき受験生(推奨)
- 全統記述模試などの母集団が大きい模試で、数学の偏差値が安定して67.5以上を記録している。
- 東大、京大、東京科学大、旧帝大医学部を志望しており、数学を得点源にして他受験生に20〜30点以上の差をつけたい。
- 解答解説に書かれている数式変形をスムーズに追うことができ、「別解を比較して最適な計算ルートを選ぶこと」に面白さを感じられる。
手を出してはいけない・慎重になるべき受験生(非推奨)
- 数学の模試偏差値が65未満で、標準的な入試問題でも計算ミスや方針の迷いが生じる。
- 英語や理科2科目の仕上がりが遅れており、数学以外の配点比率が高い大学・学部を目指している。
- 「解説を読んでも、なぜその1行目の式変形が出てくるのか分からない」という状態が1題中に何度も発生する。
後者に該当する場合、無理に本書に固執することは合格可能性を大きく下げる要因になりかねません。『理系数学の良問プラチカ』や各大学の『25カ年・27カ年シリーズ』を愚直に周回し、標準問題を1問の取りこぼしもなく確実に仕留める戦略に舵を切る勇気こそが、真の合格戦略です。