短期間で目覚ましい数値の変化をもたらす最大の要因は、筋肉や肝臓に蓄えられたグリコーゲンの減少だ。グリコーゲンは分子構造上、1グラムにつき約3グラムの水分を抱え込む強力な保水性質を持っている。
糖質制限ダイエットを開始すると、体内ではエネルギー源として蓄積グリコーゲンが即座に消費され始める。これに伴い、繋ぎ止められていた大量の水分が尿や汗となって一気に体外へと排出されるのだ。短期集中ダイエットに着手した途端、頻尿になり1〜2日で1.5キロから2キロ近くスッと体重が下がるのは、まさにこの脱水プロセスが理由である。
だが、これは決して「脂肪が燃えた」わけではなく、単に体内の水が抜けた状態に過ぎない。この段階で通常の食事に戻せば、組織は瞬時に水分を再吸収し、数値は元の木阿弥となる。脂肪を落とすことと、体重計の数字を落とすことの決定的な違いを把握することが不可欠だ。