ターゲットから「本当に本人なのか証明してほしい」と疑われた際、詐欺師は躊躇なく身分証明書の画像を送ってきます。パスポート、軍のIDカード、国連発行の身分証、医師免許証などです。「身分証を見せてくれたから本物に違いない」と安心するのは極めて危険です。
送られてくる身分証のほぼ100%が、画像編集ソフトで精巧に作られた偽造画像です。以下の見極めチェックリストを参考に、不自然なポイントがないかを精査してください。
【偽造画像を見破るためのチェックポイント】
・顔写真部分の不自然さ:背景のグラデーションや光の当たり方が、証明写真の枠内だけ周囲とズレていないか
・フォントの歪みと違和感:文字の配置が斜めに傾いていたり、公的機関では使われない標準フォントが使われていないか
・有効期限や発行日の矛盾:生年月日と顔写真の年齢感があまりにも乖離していないか
・公的スタンプの粗さ:印章やホログラムの輪郭がぼやけており、合成特有の切り抜き跡が見られないか
そもそも、軍人や国連関係者が個人的に知り合った相手に対し、機密性の高い身分証明書やパスポートの全体写真を無防備に送信することは治安管理上あり得ません。「身分証を自分から進んで見せてくる行為」そのものが、詐欺師の典型的な行動パターンです。