仕事一筋に生きてきた桂由美ですが、私生活では42歳となった1972年に元大蔵官僚で元日本銀行監事の結城義人(ゆうき よしひと)氏と結婚しています。当時としては非常に珍しい晩婚であり、互いのキャリアを深く尊重し合う自立した大人のパートナーシップでした。
ネット上の一部では「桂由美に後継ぎの子供がいるのか」という疑問が散見されますが、夫妻の間に実子はいません。夫の義人氏は1990年に先立たれましたが、桂由美は手記のなかで「夫は私の最大の理解者であり、彼がいたからこそ迷わず世界へ挑戦できた」と深い感謝を述懐しています。
家族社会学の観点から見れば、血縁家族の枠組みにとらわれず、自身が立ち上げたメゾンとそこに集う若き職人たちを「家族」として包摂した生き方は、昭和・平成の女性起業家におけるひとつの先駆的ロールモデルと言えます。