銀座の夜は早い。多くの飲食店が22時を過ぎると暖簾を下ろす中、この店は深夜まで営業を続けている。ネオンが消えかけた静かな通りに、突如として現れる行列。そこには、どこか非日常的な高揚感が漂っている。並んでいる時間すらも、これから迎える至福の一杯へのプロローグなのだ。
店内に入ると、活気がありながらも落ち着いたトーンの空間が広がる。無駄のない洗練されたカウンター席は、一人客でも気兼ねなく食事を楽しめる設計だ。スタッフの無駄のない動きと、テキパキとした接客が心地よい。回転が早いため、行列の見た目ほど待たされないのも嬉しいポイントだ。