谷口真由美氏の人間性と発信力の基盤は、そのユニークな歩みにあります。1973年大阪市生まれ。大学進学・研究者の道を志し、大阪国際大学法学部を卒業後、和歌山大学大学院法学研究科修士課程を経て、大阪大学大学院国際公共政策研究科博士後期課程を単位取得満期退学しました。法学者としての専門は国際人権法、ジェンダー法、憲法であり、机上の空論にとどまらない実践的な法解釈を研究テーマとしてきました。
彼女の名を一躍全国区にしたのが、2012年に立ち上げた「全日本おばちゃん党」です。「オバハンの底力で政治や社会を変える」をスローガンに、大阪弁のユーモアと鋭い政治批評を掛け合わせたFacebook上の市民グループとしてスタート。瞬く間に数千人の賛同者を集め、海外メディアからも「日本の新しい市民運動」として取材を受けました。
「難しい政治の言葉を日常の言葉に翻訳する」というこの時期の試みが、現在のコメンテーターとしての確固たる土台を形成しています。なお、全日本おばちゃん党は「役割を果たした」として2019年に解散していますが、その草の根的な市民感覚は彼女のすべての活動に色濃く受け継がれています。