宮城県内ベスト4の常連であり、絶対王者・白鳥沢学園の最大のライバルと称された青葉城西高校バレーボール部。彼らの強さの秘密は、個々のポテンシャルを100%引き出す及川のゲームメイクと、スキのない組織力にある。
ミドルブロッカーの金田一勇太郎や国見英、変幻自在の攻撃を見せる花巻貴大や松川一静など、個々のメンバーは全国的な怪物ではないかもしれない。しかし、相手ブロックの癖を一瞬で見抜き、各アタッカーが最も打ちやすいタイミングでボールを供給する及川の手腕により、チーム全体が怪物へと変貌する。
さらに、終盤になればなるほど驚異的な集中力を発揮する国見の効率的な立ち回りや、相手の得意なコースを消し去る松川のリードブロックなど、戦術的柔軟性は県内随一だ。誰かひとりのカリスマに依存するのではなく、コート上の6人が連動して相手を追い詰める盤石のシステムこそ、青葉城西の強さの神髄だ。