「ここは居場所なんかじゃない。足元を見られた子供たちが食い物にされる搾取の場だ」。長年トー横で支援活動を続けてきたボランティア関係者は、吐き捨てるように語った。華やかなネオンの影で、通称トー横キッズと呼ばれる若者たちは極めて危険な犯罪リスクに日常的に晒されている。
市販薬の大量摂取(オーバードーズ)による精神の破綻や、SNSを介した悪質なスカウトによる性的搾取。さらに事態を悪化させているのが、無知な若者を特殊詐欺や強盗の「捨て駒」として利用する反社会的勢力の介入だ。SNS上で流れてくる「高額即日バイト」の甘言に吊られ、いつの間にか重大な犯罪の実行役に仕立て上げられるケースが後を絶たない。現場の少年少女たちは、単なる被疑者であると同時に、巧妙に仕組まれた構造的被害者でもある。