服に灰が乗ってしまった場合、外出先でも自宅でも慌てる必要はない。国家資格であるクリーニング師を束ねる全国クリーニング生活衛生同業組合連合会でも推奨される基本は、「乾式除去」から始めるアプローチだ。まずは粘着力の弱いマスキングテープやセロハンテープを輪にして指に巻き、上から優しくポンポンと叩くように灰を吸着させる。ガムテープなど粘着力が強すぎるものは生地を傷めるため避けたほうが無難だ。
テレビやメディアで話題の染み抜き職人・横倉靖幸氏が提唱する「魔法水」のロジックを応用するのも効果的だ。灰の油分と色素が残ってしまった場合、台所用中性洗剤と液体酸素系漂白剤を少量混ぜ合わせ、綿棒の先に馴染ませて汚れた箇所を裏からタオルを当てて叩く。界面活性剤がタールを浮かせ、酸素の力で微細な汚れを分解する。最後に固く絞った濡れタオルで洗剤分を叩き出せば、大抵の黒ずみは跡形もなく消え去る。