ゴルフの総本山として知られるセント・アンドリュース・オールドコースをはじめ、英国のリンクスには数百年の歴史が刻まれている。大会を統括するR&A(ロイヤル・アンド・エンシェント・ゴルフ・クラブ・オブ・セント・アンドリュース)が施すコースセッティングは、現代のハイテクギアをもってしても容易に攻略できない知略の罠に満ちている。
硬く締まったグリーンはボールを容赦なく弾き、フェアウェイのアンジュレーションは予期せぬキックを生む。R&Aはピンポジションの妙と風の計算によって、選手たちにパワーではなく「考える力」を要求する。歴史ある聖地の風土と伝統のセッティングが、プロフェッショナルの技術を極限まで研ぎ澄ませていく。