「まさか自分がこの年齢になるとはね」。都内在住の元商社マン(78)は苦笑いします。団塊の世代の最年少グループである1949年生まれも、2026年現在で77歳。統計上、この世代の約800万人がすべて後期高齢者となったことで、日本の人口ピラミッドの頭頂部はかつてないほど肥大化しています。医療費の窓口負担が原則2割(一定所得以上は3割)になるこの年齢層の急増は、国の財政を容赦なく圧迫しています。
かつて「ニュートレンド」を作り出し、マイカーやマイホームブームを巻き起こした彼ら。そのバイタリティは健在に見えますが、肉体的な衰えは隠せません。アクティブシニアと呼ばれた日々は過ぎ去り、いまや日常的な通院や薬の管理が生活の中心になりつつあります。