彼の代名詞である「ボストンバッグに入る男」や「高熱の湯に入り続ける男」といった一連の芸は、日本のバラエティ史において異彩を放っていた。一見すると無謀な力任せの宴会芸に見えるかもしれない。しかしその実態は、緻密な身体コントロールと極限の関節可動域に支えられた一種のパフォーマンスアートであった。
身体を折りたたむ際の独特な呼吸法や筋肉の脱力、観客を飽きさせないタイムマネジメント。彼は己の肉体そのものをキャンバスとし、命がけの表現を追求し続けた。テレビのバラエティ番組で見せるお茶目な笑顔の陰には、日々の過酷なトレーニングと身体ケアが存在していたのだ。