グッズ展開の急拡大を支えるビジネス構造にも注目したい。作品の版権管理と商品化を統括する株式会社スパイラルキュートは、ファンの熱量を冷まさない精緻な商品開発とコラボレーション戦略を次々と仕掛けている。高級感のあるコラボカフェから100円均一まで、レンジの広いキャラクターマーチャンダイジングを展開する手腕は業界内でも群を抜く。
一方、流通側では株式会社キャンドゥがイオングループの傘下に入ったことで、調達力と店舗ネットワークが格段に強化された。親会社であるイオン株式会社の広大な流通インフラとスケールメリットを背景に、全国規模での一斉展開や大量の在庫ハンドリングが可能になった側面は大きい。緻密なライセンス戦略と巨大流通網の結合が、この空前のヒットを後押ししている。