中央の歩道から正面を捉える構図は王道だが、視点を少しずらすだけでまったく異なる表情を捉えることができる。かつて爆発的なヒットを記録したドラマ『HERO』のオープニングを彷彿とさせるローアングル撮影はもちろん、Instagram等で広く知られる「並木の隙間から絵画館のドームをフレームインさせる」撮影法は定番の美しさだ。しかし、真に奥行きのある一枚を狙うなら、並木の最外縁に位置するベンチ付近からのショットを推奨したい。
並木沿いに佇むカフェのテラス付近や、通りを少し外れた木漏れ日の差す小道からは、行き交う人波を前ボケとして活用しつつ、黄金色に輝くシルエットをダイナミックに切り取ることができる。スマートフォンの広角カメラを使用する場合は、レンズを地面ギリギリまで下げ、手前に敷き詰められた落ち葉を大きく配置することで、まるでプロの写真家が捉えたかのような臨場感あふれる空間美を表現できる。