音楽家にとって、声を失うことは存在理由そのものを否定されるに等しい。1994年のツアー中、喉に異変を感じた彼は、思うように出なくなった声と格闘しながらステージに立ち続けた。しかし病状は悪化し、活動休止、そしてバンドの解散へ。当時の状況を振り返る彼の言葉には、言葉にならないほどの葛藤と葛藤の歴史が滲む。
ドクターハラスメントや誤解に晒されながらも、彼は歌うことを決して諦めなかった。山にこもり、自然の音に耳を澄ませ、自らの声帯と心に向き合い続ける日々。14年という歳月を経て、再び歌声を取り戻した瞬間、彼が得たものは単なる「歌唱技術」の復活ではなく、「魂で言葉を伝える」という圧倒的な表現力だった。