一口にえくぼといっても、筋肉の結合位置や走行パターンによって出現する部位や受ける印象は全く異なります。顔面のリサーチデータを整理すると、大きく分けて4つの系統に分類されます。
最も典型的なのは、頬の中央からやや下部に現れる「頬えくぼ」です。笑った際に頬がふっくらと持ち上がり、愛嬌と若々しさを強烈に演出します。一方で、唇の両端近くに小さく刻まれる口角えくぼの特徴は、知的で上品、かつ小悪魔的な可憐さを醸し出す点にあります。笑筋の先端部分が皮膚を微細に引き込むことで生じ、会話中にも控えめに動くため、洗練された大人の魅力を引き立てます。
近年SNSやメディアで独自のトレンドを形成しているのが、目の下や頬骨の高い位置に横向きの筋のように入るインディアンえくぼです。名称の由来はネイティブアメリカンのフェイスペイントに似ていることとされ、解剖学的には大頬骨筋や眼輪筋の複合的な作用によって現れます。少年少女のような天真爛漫さや、どこかアンニュイで奔放な魅力を感じさせるため、メイクで意図的に陰影を描き足す若年層も増加しています。